あいのこ職人

撥の素材は、木やプラスチック、または練り台の握り（ハンドル）の上にべっ甲や象牙、プラスチックなどを張ったものが主ですが、あいのこ撥はアクリルを自然の木で挟んで作っています。

アクリルは多種類の色やデザインが選べる楽しさだけでなく、適度なしなやかさと耐久性があり、次世代の撥に適した素材です。

あいのこ撥は高品質の一枚もののアクリルシートを使っています。

撥先で奏でられた音のバイブレーションが途中で途切れる事なく、才尻まで届くので、クリアな振動の感覚を楽しめます。

握り部分に使っているのは握りやすく滑りにくい自然の木。

いろいろな色調や木目が楽しめるだけでなく、寄木細工風の美しいデザインも可能です。

アクリルで受け取った響きが天然の木とバランス良く融合した、優しくクリアなサウンドが特徴です。

「気持ちよく楽しく演奏したい」と、自分自身も演奏家である あいのこ創始者で職人のグレッグが、使い勝手と音にとことんこだわって研究を重ねた削りで、天然素材の鼈甲や象牙に近い「しなり」のある撥に仕上げます。

程よい沈みと跳ね返りにアクリルならではの柔らかさが加わり、優しくかつクリアなバイブレーションが身体に響いて気持ちよく演奏できます。

「しなり」はもちろん重要な要因ですが、材質、重さ、バランス、形状、撥先の削り、色、アクリルと木の組み合わせ、、、全てがお互いに関連し合うので、ほんの少しの微細な調整で音が変化します。

「音・バイブレーション」の不思議さに魅了されたグレッグの探究は、決して尽きることがありません。^^

撥の形状、重さ、バランス、しなり、色、素材、組み合わせ、温度、湿度、さらには体調、感情など、微細な変化が音の違い、弾き心地に影響することをご存知の方は多いと思います。

地球上で誰よりも多くのアクリル撥を手作りしたと自負する「あいのこ職人」グレッグ。

実際に自分で試し、比較し、音の面白さに魅了され、探求し研究を重ね続ける職人の視点から、撥選びのポイントをお伝えします。